ボードゲームを使った社内エンジニア交流のすすめ
前置き
私はボードゲームがとても好きで、全休日のうち9割はボードゲームで占められています。
そんな私は、今の会社に入社してからコツコツとボードゲームの布教を続けてきました。
その甲斐もあって今では多くのメンバーと会社で一緒にボードゲームを楽しんでいます。
今回は「みんなボードゲームすればいいのに」という思いを込めて、如何にボードゲームが良いものかを紹介します。
※この内容はしばらく前に会社のブログで紹介した内容の焼き直しです
人生ゲームだけじゃないボードゲーム
前置きが長くなってしまいましたが、「ボードゲーム」というものをご存知でしょうか。
最近少しずつメディアへの露出も増え、認知度も上がってきたのではないかと感じているのですが、おそらく大半の方が
ボードゲーム=人生ゲーム
という認識なのではないかと思います。
しかし、世界にはもっと面白いボードゲームはたくさんあります。
そして、そのことを是非知っていただきたいと思っています!
(もちろん、人生ゲームも面白いですが)
私の会社では、ランチタイムや定時後に社内のカフェに集まり、そのようなボードゲームで交流を深めています!
社内交流のためのボードゲーム
社内交流としてのボードゲームの良いところは、
- 勝利するためには運と実力の両方が必要なところ
- 職種・役職・年代・性別等を超えて楽しめるところ
- プレイ中には必然的に会話が生まれるところ
- 勝ち負けを決めるのではなく過程を楽しむ場合もあるところ
にあると思っています。
運と実力の両方が必要
人生ゲームはほぼ全てがルーレットの目に左右されてしまい運だけで勝敗が決まるため、実力勝負を臨むタイプの人はやりたがりません。
また、将棋やチェスなどは運要素が一切なく実力のみで勝敗が決まるため、分け隔てなく楽しむことは難しいかもしれません。
しかし、全てがそうというわけではありませんが、多くのボードゲームは運と実力の両方が必要となります。
そのため、全くの初心者であっても経験者に勝つ可能性はありますし、戦略も必要となってくれば熱い勝負となります。
例えば、有名な「カタンの開拓者たち」というボードゲームは、さいころを使用するためそこに運要素は絡みますが、どこに道や家を配置するかという戦略も必要となります。
社内では、定期的にカタン大会を開催していて、新卒1年目から本部長陣までが集まり真剣勝負を行います。
過去最大16人が集まって開催されたこともあります!
次の章で紹介しますが、新卒1年目が本部長に対して容赦なく勝ちに行く(また逆も然り)ことも当たり前で、立場を超えて楽しまれています。
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あらゆる立場を超えて楽しめる
スポーツではコートに立てば先輩後輩は関係ないとよく言われますが、ボードゲームでも同じだと思っています。
私の会社で開催しているボードゲーム会には、エンジニアだけでなく、デザイナー、プロデューサー、人事、部長、先輩、後輩、同期、インターン中の学生など、様々な立場の人たちが参加します。
もちろん、同じ部署だけでなく、普段の業務とは全く関わりの無い他部署のメンバーも参加します。
業務中の姿しか知らないメンバー果てはそもそも知らなかったメンバーと同じ時間を共有し、勝敗に一喜一憂し、新たな一面を発見しつつ交流できるのはとても楽しいです。
例えば、「ハンズ」というボードゲームは、ハンドサインを作ってペアを見つけるのですが、そのためには立場に構ってはいられません。
相手が誰であろうとペアを見つけなくてはいけないのです。
ルール自体はとても簡単なので初心者の方にもおすすめです。
このボードゲームはリアルタイムで進行していくので相手の顔色を伺って遠慮していると置いていかれます。
じゃあ自分のことだけを考えていればいいかというと、そういうわけでもなく、周りの状況は必ず把握し続けなくてはいけません。
黙々とハンドサインを出し合っていると怪しい集団のようですが、本人たちは必須にやっています。
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必然的に会話が生まれる
あらゆる立場の人がいるボードゲーム会ですが、初対面であってもプレイ中に楽しく激しく会話が繰り広げられるのがボードゲームです。
交渉が必要であったり、会話から嘘を見抜いたり、自分の有利なように誘導したり、単なる雑談以外でも会話の話題には事欠きません。
例えば、「インサイダーゲーム」というボードゲームは、いわゆる水平思考推理ゲームであるため会話は途切れず、インサイダーを探すフェーズでは各々が発言し議論も白熱します。
基本的には決まったお題を皆で当てる必要があるため、効果的な質問を考えたり、これまでの質問から類推したり、論理的な発想力も鍛えられるかもしれません。
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勝ち負けが全てではない
勝ち負けにこだわったものばかりではないのがボードゲームです。
勝敗は無く(もしくはあったとしてもほとんど関係ない)プレイしている過程を楽しむタイプのボードゲームも多々あります。
面白可笑しいことを発表できれば良いいわゆる大喜利ゲームや、プレイしているメンバーの人となりを知ることができるようなアイスブレイクとしてぴったりなゲームなど、様々です。
人によっては勝ち負けが決まることが嫌いな場合もあり、そのようなときでも交流会は破綻しません。
例えば、「ディクシット」というボードゲームは、不思議な絵にタイトルを付けるのですが、なぜそのタイトルを付けたのかとワイワイ話しながらプレイするのも楽しいです。
最終的に順位が決まるので、純粋に勝ち負けを決めないゲームというわけではありませんが、結果よりも不思議な絵につけるタイトルの個性を楽しむのがメインであることが多いです。
ほのぼのした絵、かわいい絵、おそろしい絵、?な絵、数多くの種類があり、特に女性に人気です。
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このような良いところがあるからこそ、ただの「遊び」ではなく交流のための円滑剤としてボードゲームはオススメです!
私自身は、この社内でのボードゲーム交流を通して、新しく入ってきたメンバーとすぐに親しくなりましたし、他部署のメンバーともよく話をするようになりました。
もの静かだと思っていたメンバーが実はとてもアグレッシブで大胆なプレイが好きだとわかったときには、新たな一面を見られてとても有意義でした。
このボードゲームを使った交流によって、親しくなり、性格を知り、業務が円滑に進むようになったのも事実です。
また、ボードゲーム好きなことをアピールし続けたためか、社長にもボードゲーム好きとして覚えていただき、人事からは学生向けのアイスブレイクとしてボードゲームを紹介してほしいと言われ、学生の前で何回もルール説明をしてきました。
さいごに
最近少しずつ認知度があがってきているボードゲームですが、その存在と楽しさはまだまだ知られていません。
今回初めてボードゲームを知った方もボードゲームに慣れ親しんでいる方も、職場での交流としてボードゲームを取り入れてみてはいかがでしょうか。
エンジニアとボードゲームは親和性が高いと言われているので、第一歩さえ踏み出せれば思いの外導入は簡単かもしれません。
良いエンジニアライフと良いボードゲームライフの手助けになれば幸いです!