エンジニアならLTも全自動化すれば良いのではないか 〜 全自動LTのすゝめ

はじめに

私の本職はWebエンジニアなわけですが、エンジニアはあらゆる作業を自動化したい怠惰な生き物です。
ルーチンワークはプログラムとして記述しバッチ化し、様々な通知はslackに一本化して飛ばし、集中すべきときに集中できるようにそれ以外のときは自動化によって如何に怠けることができるかを考えています。*1

そんな自動化をライトニングトークでやろうというお話です。

全自動LTのすゝめ

私は社内のLT会でLTをするのが割りと好きで、タイミングと枠が合えばよく参加しています。
何かしらインパクトを残そうと毎回テーマを考えているのですが、あるとき、ふと全自動でやったら面白いんじゃねって思ってやってみたのがキッカケです。

さて、全自動LTとは、プレゼン資料のページ送りやアニメーションの指示をクリックなどの方法でスピーカーが明示的に行うのではなく、スピーカーが何もせずとも勝手にプレゼンが進む仕組みのことで、スピーカーは話をすることだけに集中することができる画期的なLTです。

私のポリシーとしては、動画は使用しないということです。
せっかくなのでプレゼンテーションソフトの機能だけを使って実現したいところです。
また、スライドの切り替えのみを自動化するのではなく、ゴリゴリにアニメーションを使って表現したいところです。
大事なのは過度なアニメーションではなく、意味のあるアニメーションにすることです。

デモ用に作った全自動LTのスライドをgif化してみました。

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実際のスライドはこちらです。
Keynoteで作成しています。

メリット

立ち位置も両手もフリー

ページ送りなどのスライド切り替え操作をする必要がないのでPCの前に立っておく必要がありません。
つまり、投影されているスライドに近づくことも聴衆に近づくことも容易で、両手が常にフリーであり身振り手振りも気にせず行え、プレゼンテーションの幅が広がります。

時間厳守

LTは5分などの時間が決まっており、それを過ぎるとバッサリと切られることも多いです。切られることはなくても発表時間を守れないのは悪です。
その点、全自動であれば全て自動で進んでいくので発表時間内に収まるスライドを用意してさえいれば、絶対に発表時間をオーバーすることはありません。

インパク

めちゃくちゃ広い会場であれば効果は薄いかもしれないですが、ある程度の広さであれば全自動であることが聴衆に伝わるので、インパクトを残すことができます。
内容がひどく全自動だけ頑張ってしまうと本末転倒なので、内容でもインパクトを残しつつプレゼンの手法としてもインパクトを残せると最高です。
アニメーションを大量に使うだけ使ってインパクトを残そうとするのも、それが聴衆にとってうるさいだけのアニメーションなら意味は無いので、節度を守りましょう。

デメリット

作るのが大変

発表スライドを作るのが大変です。
あるスライド1枚にかける話す時間を考慮した上で何秒経ったら自動で次のスライドに変わるようにする、といったことを全スライドで考えないといけません。

アドリブが難しい

各スライドにかけることのできる時間が決まってしまっているので、聴衆の反応を見て話す内容を長くしたり短くしたり、アドリブで臨機応変に対応することが難しくなります。
ただ、LTなど5分しかない場合はそもそもアドリブを入れること自体難しい場合もあるので、今回の全自動LTは全自動プレゼンではなくLTを対象したものになっています。

暗唱感が出てしまう

時間通りにLTをこなすということは事前の練習が不可欠なわけですが、スライドが自動で進んでしまうので、普通のLT以上に話す内容の暗唱感が出てしまいます。
頑張って思い出しながら話すのはスラスラと話すのに比べてちょっとだけカッコ悪い感じがします。*2
これは如何に自然に話せるかということなので、練習すれば大丈夫です。

おわりに

プレゼンするなら必ず練習すると思います。
特に5分のLTだとアドリブに頼る暇もなく練習通りに進めると思います。
そのため、アドリブが入る余地が限りなく少なく5分という制約があるなら、全自動LTは親和性があるのではないでしょうか。

すゝめとは言っていますが、半分ネタ枠なのでご了承ください...

*1:主語は「私」ではない

*2:ダメというわけではない